ミッキー(@micky19750930)です。
今回ご紹介するお店は、神田にある「炭焼き&wine利三郎」さんです。
2016/07/11に遠藤利三郎商店の新形態のお店がオープンしたので、ファンである筆者はもちろん訪問してきました!
外観・内観・ポイント
炭焼き&wine利三郎さんはJR神田駅西口から歩いて5分ほどの場所にあります。
店内はカウンター6席、テーブル席の構成でやや狭小に感じますが、本店の雰囲気を少し引き継いでいる感じがありました。押上の本店と比べるとよりカジュアルになっているので誰でも入れるハードルの低さが良いですね。
こちらのお店は店名通り、炭火焼料理とワインがメインのワインバーとなっております。ワインの世界では評判の高い遠藤利三郎商店の第4店舗目でもある。利三郎クオリティはそのままに、ワインと料理がよりカジュアルでお手頃価格で楽しめるのが嬉しい。
今回、総料理長である長氏とお話することができまして、いろいろ聞くことができました。今のお店の形になった経緯が聞けたことはとても貴重だと思うのでお伝えしたい。
このお店を作ろうとした時に、「自分が外食しようとしたら何があったら嬉しいかなあ」って考えた。自分だったら美味しい野菜とパテと肉、そしてワインがあれば大満足だと。これらを満たす料理、ワインを柱として店舗づくりをしてみた。
野菜は東京都国分寺にある小坂農園から仕入れています。過去に都内のフードマルシェでここの野菜に出会って以来虜になり、ここで出そうと決めた。多品目栽培という、1つの畑で何種類もの野菜を作る手法で30種以上の野菜を作っていたり、東京競馬場と提携し良質な堆肥を使っているので土が良いというのも決め手だった。そして何よりも都内なので、いつでも畑の様子を見れるし、新鮮な状態で仕入れできるのも大きい。
これを聞き出した後に料理、ワインを振り返るとまさにその通りのコンセプトが忠実に再現されておりました。パテだけでも永遠に飲めちゃうクオリティですし、野菜は素材を引き出す最低限の味付けだけでも激ウマ。炭火焼もお手頃価格でボリュームたっぷり。ワインもコスパ良しで快く酔いしれることができた。料理の品数は少ないですが、1品1品の質の高さに驚くばかりだった。
炭焼き&wine利三郎さんは平日はランチも実施しております。ランチは予約はできませんが、上記のこだわり野菜を使ったランチは女性に人気がありそう。ディナー帯は予約が必須と思います。1〜2週間前の予約だったらほぼ確実に取れるかと思います(2016/09現在)。日曜・祝日はお休みなのでご注意を!
メニュー・料理のレビュー
小坂農園のこだわり野菜を前面に推しているラインナップ。野菜好きはもちろん嬉しいでしょうし、野菜が苦手な方も是非食べてみてほしいメニューだけが並んでいます。
そしてお店の名前にもなっている炭火焼メニューもこの通り。ジビエが種類豊富に楽しめるのはここ神田だけです。焼き野菜もそそられるし、リゾットも捨てがたい。
飲み物はワインがメインですが、ビールもあります。ワインはグラスで400円〜1000円未満の価格で6種類ほど。シャンパーニュのグラスがなんと950円。はっきり言って破格です。ボトルは2000円程度から8000円ぐらいまでとのことなのでこれまた庶民価格。筆者がお勧めするワインの楽しみ方は「ソムリエ」にお任せする、です。店長である室谷氏はソムリエであり、お手頃でお好みのワインをバッチリと引き当てて戴ける実力の持ち主。ワインのことはワインの専門家に任せる、のが楽しく美味しいのです。
前置きが長くなりましたが、今回頂いたものをレビューいたしますね。
◎COEDOビール 紅赤(600円)
埼玉県川越にあるコエドブルワリーが販売するプレミアムビール。この紅赤はフルーティーでビールが苦手な筆者でも楽しめた逸品。ワインバーですが、ビールが置いてあるのは嬉しいですよね。
◎アミューズ(写真は2人分 1人分300円)
いわゆるお通し。今回はズワイガニとアボカドのブルスケッタでした。カニの身のおかげでアボカドの青臭さがなく、一口で美味しく戴けた。上品な味わいでシャンパーニュとも合いそう。
◎MIRAVAL(ボトル:4500円)
ブラッドピット夫妻のワイナリーのロゼワイン。世界的にも評価は上々とのことで、飲んでみると評価は本当だと分かった。繊細で透明感ある辛口ですが、フルーティーなフレーバーも実に魅力的。どんな料理にも合わせやすいとても素晴らしいワインでした。5000円以下のボトルとは思えないクオリティですよ。
◎パテ・グランメールの計り売り(1g8円 写真は約100g)
いわゆるパテですが、ただ者ではありませんでした。ここにきたら絶対食べてもらいたい逸品。
このパテは目の前で塊を見せてもらえて、好きな大きさを伝えます。1cmの厚みに切ると大体100gだそうで、約2人前のボリューム感。
パテは最初に口に含むとレバーの濃厚な味わいが訪れて、噛むごとに肉の面白いアクセントが実に楽しい。シェフに聞いたところ、お肉は粗挽き・中挽き・ペーストと3段階の肉を混ぜ合わせて作ってるとのことで食感が本当に面白いんです。肉を食べながらレバームースを食べてる不思議な食感。塩分なども調味料も絶妙。このパテだけで永遠に飲めると感じました。ボーーーノッ!(イタリア語で超美味しい、の意)
◎国分寺小坂農園の農家のサラダ(1000円)
このお店お勧めのサラダ。写真だと伝わりにくいですが、いろんな野菜が入っています。野菜の味の1つ1つが濃く、ドレッシングは最低限の味付けなので野菜の味が引き立っている。カボチャが爽快な甘さでびっくり。人参も3種類入ってて驚きました。とっても美味しい♪
◎利三郎のイタリアンスキレットオムレツ(850円)
利三郎はオムレツも美味しい。野菜など具沢山のオムレツで熱々でいただけます。チーズも入ってボリュームたっぷり。ワインも自然と進んでしまう良い意味で憎い主役。
◎炭焼き ニュージーランド産 子羊の骨つきもも300g(1800円)
炭焼きは種類豊富ですが、今回はこちらの子羊を。
厨房で炭を焚べて焼き上げる本格仕様。たまに店中が煙たいのは好みが分かれるかも・・・でもそれも炭焼きの魅力の1つだと自分は前向きに考える。
炭焼きにはこのように3つのソースが付いてきます。左の白はハーブと玉ねぎ、マヨネーズのソース。真ん中はトマト・玉ねぎ・にんにく・チリソースが入ったさっぱり系。右はマスタードです。
お肉自体にも味が付いているので、最初は何もつけずにいただきます。羊の旨味が噛むごとに出てきて質の良さがうかがえた。そしてソースをつけて食べ比べるのも面白い。筆者はマヨネーズのソースが白眉と感じた。肉にマヨネーズ?と固定概念がありましたがあっさり翻る。ややこってりとしたソースが肉を包み込んで、ジビエ臭を閉じ込めて味わいが広がるというか、とても斬新なソースでしたよ!
これは長シェフよりおまけでいただいたカボチャのスープ。カボチャなのにとても軽やかで実に典雅な味わい。調味料や牛乳は最低限で素材の味を引き出したそうです。「後味が抹茶でしょ?」と言われたのですがまさにその通りで本当にびっくり!!マジで抹茶だった。新しい体験をしたなあ。
予算・総評
予算:軽く食べ飲みする程度であれば1人3000〜4000円が平均予算。グループでがっつり行くと5000円が平均予算でしょうか。
総評:利三郎クオリティはほぼそのままに。料理・ワインともに納得のいく味わいで神田に良いお店ができたなあとしみじみ感じました。お店が狭いこともあってかしこまった雰囲気でありませんが、友人・知人、恋人でワイワイ楽しむには良い場所だと思いますよ!
これからの利三郎は更に期待が持てると感じましたよ!神田は飲食業は激戦区でありますが是非続くように頑張ってほしいです!
地図・アクセス
その他の神田・御茶ノ水の投稿も是非ご覧下さい
[catlist id=159 excludeposts=this]
☆神田・御茶ノ水←←こちらから上記以外のレビューを閲覧できます。
オーナー 遠藤誠さんのワイン書籍は読むべき良書
この本は筆者も購入し読みましたが、ワイン初心者~中級者 にはとても分かりやすくてワインが好きになる本です。うんちくを全然語っておらず、シンプルな言葉で教えて戴けますよ。美味しいワインを飲むだけでも楽しいけど、最低限の知識があると更に楽しみが広がります。僕と一緒に勉強しましょう!