今回ご紹介するお店は、世田谷の深沢にある「デセール ル コントワール」さんです。
スイーツが食べられるお店は全国に数多くあれど、スイーツを使ったコース料理が食べられるお店はそんなに多くないかと思います。
スイーツのコースと言えばスイーツ好きにはたまらないコンテンツですよね。
ってことで、スイーツコースが食べられるこちらを紹介したい。
当記事はミッキー(@micky19750930)が執筆しております。
2015/05/10 初投稿
2019/02/03 記事構成変更しリライト
デセール ル コントワールさんは深沢坂上にあります
- かなり行きにくい場所にある
- 予約・混雑状況
- 予算
- 地図
デセール ル コントワールさんは世田谷区深沢にあります。
このお店の行き方ですが、電車で行くとなると東急大井町線の等々力駅が最寄りですが歩くと20分近くかかってしまいます。
オススメの行き方は東急バスを使い、深沢坂上で降りて歩いて3分ぐらい。
東急バスは渋谷や自由が丘、目黒、中目黒、都立大学など東急線沿線に数多くありますのでぜひご利用してみてはいかがでしょうか。
常連以外の予約不可
こちらのお店は大人気となってしまい、一見さんの予約は一切受けなくなりました。
よって、常連さんなどに連れてってもらう必要がありますが、2018年からは新規のお客様の予約も受け付けなくなったので2019年現在は常連のみで回しているお店なのです。
なかなかにハードルが高いですが、訪問する価値はありますのでお誘いを受けたらぜひ行って欲しいです。
スイーツコースは8000円(飲み物別)〜。
コース内容は後述しますがコースによって値段が変わります。(8000円〜13000円前後)
一部特殊なコースですと2万円超えるものも。
価格だけ見るとたじろいでしまいますが・・・
デセール ル コントワールさんはコース料理が白眉
こちらのお店はスイーツ専門店であり、アラカルトのスイーツも食べられる(今はほとんどないけど)が、なんと言ってもスイーツコースが断然にオススメで常連をはじめとした皆様に魅了されております。
スイーツコースは毎月代わり(開催してない付きもある)、季節ごとのフルーツや食材を使った内容で本当に楽しめるのです。
一度行くとハマる人が続出で毎月行く人も多いのが特徴的か。
詳細はレビューをぜひご覧いただきたい。
予約はハードルがかなり高い
冒頭でも申し上げましたが、こちらのお店の予約はハードルがかなり高いです。(常連になったとしても)
- 一見さんは予約ができない
- 常連になっても予約できない場合がある
え?常連でも予約できないのって思いますよね?
理由があるんです。
- コース料理の予約は原則1ヶ月後までしかできない(次のコースまでしか予約できない)
- 一度訪問した人が次のコース予約をしていくので空きがほとんどない
となっていて、予約のために毎月訪問する人もいるぐらいですから、一度行くのをやめると次に行けるのが半年後とかになるのは当たり前の世界と本当に訳がわかりません(笑)
筆者もここには何度も訪問しておりますが、一度予約できないと復帰(再訪)できるのに数ヶ月かかってしまいます。
デセール ル コントワールさんのスイーツコースご紹介
では前置きが若干長くなりましたが、こちらのスイーツコースをご紹介したいと思います。
スイーツコースというと、「全部スイーツなの?」って思う方もいるかと思いますが違います。
スイーツがメインではありますが、合間に甘くないもの(スープや肉や海鮮食材など)も出てきてスイーツを美味しくするための工夫がされているのが個性的で惹かれるのです。
合間の海鮮料理なども本職顔負けのクオリティで圧倒されますので、筆者も毎回楽しみなのである。
コースの内容は毎回・毎月変化していくので次も来たくなる誘惑がハンパありません。
コース内容等は以下記事で詳細に書いてあるので良ければどうぞ。
ピスタチオコース(4月)は大人気
こちらのお店のコースでも1・2位を争う人気なコースが「ピスタチオ」を使ったスイーツコースなのです。
ってことでご紹介していきますね。
- 前菜
- メイン前のスイーツ
- メインデザート1
- 箸休めのスープ
~ちょっと塩味~人参のクリーム 野菜のコンソメのジュレ〜
人参のクリームを土台にし、野菜コンソメのジュレ、帆立、蟹肉、スプラウトが乗り、ピスタチオのビネガーのドレッシングがかかっています。
それぞれを単体で食べると味は控えめ上品ですが、混ぜて食べると一体感がとても素晴らしい。
野菜の甘味とドレッシングの酸味、魚介類の塩味、ピスタチオの香ばしさが訪れる。
次をいやがうえにも期待してしまう最高の前菜。
この店のコースの特徴として、スイーツだけでなく、こういうフレンチの前菜としても十分通用する逸品が出てくることにびっくりする
~アヴァンデセール~赤いフルーツとピスタチオ〜
イチゴと赤すぐりのジュレを土台に、イチゴにこの店秘伝のソースをまぶしたもの、ピスタチオのクリーム、イチゴと赤すぐりのグラニテ、最後にイチゴの泡が乗っている。
この1皿には同行者全員悶絶ものでした。なぜならば、ピスタチオのクリームが果てしなく美味い!からです。
とても軽いクリームだけど、ピスタチオの風味が濃厚で、虜になってしまう。
このクリームと他の素材が合体すると違った美味しさが生まれて食べる人を飽きさせない、いや、どんどん引き込まれていく作品でした。
吉崎シェフが作るデザートはこんな感じで、単品でも美味しいものを幾つも組み合わせて更に美味くさせるのですよね。
本当に見事な技術・アイデアです。
~グランセール~黄色いフルーツとピスタチオ〜
グレープフルーツのフレッシュを土台に、アーモンドのキャラメリゼがちりばめられ、2皿目で使ったピスタチオのクリーム、アプリコットとパッションのソルベ、マンダリンのグラニテ、あんず、最後にグレープフルーツのエスプーマを乗っけて仕上げます。
ここでもピスタチオのクリームが大活躍するわけですが、こちらはグレープフルーツなどの柑橘系と合わせています。
2皿目はどちらかというと甘味に合わせる形ですが、こちらは酸味なのでこの対比に思わず唸る。
酸味とピスタチオのクリームは恐ろしいほどに奥行きのある味わいに変わっていました。こんな使い方もあるのかと目から鱗でした。
こんな美味しいのに食べるのはほんの一瞬の出来事なのが悲しい。ああ、もっと食べたい!
ここで終わっても十分満足ですけど、吉崎シェフの物語はこんなもんじゃない!まだまだ夢のコースは続きます。
~またちょっと口直しの塩味~緑色のヴィシソワーズ〜
ヴィシソワーズにピスタチオを混ぜた冷製スープです。
今まで駆け抜けてきたピスタチオも十分満足ですが、最後のピスタチオにありつく前の口直し。
程よい塩味で舌がリセットされました。
さて、最後のデザートは何なのか?ここまででもかなり満足なのにこれ以上はあるのか??期待しすぎるぐらい期待しながら待ちます(笑)シェフのおしゃべりをまじえながら、場は更に和んでいきます。
- ピスタチオモンブラン!
- ピスタチオソースは残せない
- 小菓子
- コーヒーやお茶もつきます
~グランデセール~4810m〜
「4810m」って?と誰もが思いますよね。実はこれはモンブランという山の高さのことで「モンブラン」が正解(笑)
ちょっと笑いましたが憎い演出ですね♪
ピスタチオで作ったモンブランに、ピスタチオのアイス、チェリーのコンポートが乗っています。
それにピスタチオの糖衣がかかっていて、とどめにピスタチオのソースというまさにピスタチオ尽くめ。
「ピスタチオ」何回使った?(笑)ってぐらいいっぱいいっぱい・・・
結論から言うと最後の1皿にふさわしい逸品である。
モンブランは栗などは使っておらずクリームとピスタチオだけで出来ているのでふんわり軽い。
そしてピスタチオの風味がダイレクトに感じられる。ピスタチオのアイス、これも濃厚で悶絶もん。
合間にコンポートを食べれば更にピスタチオの風味が引き立ち、旨味の相乗効果が生まれてくる。
これらにかかっているソース、これが絶妙で全体を引き締めている感じがしました。
怒涛のようにピスタチオが攻めてきて、あまりの美味しさにノックアウトされたのでありました。
モンブランを平らげた後に、小菓子をくれました。
これで皿に付いたソースをすくって食べろってことで。
最後まで憎い演出ですね。最後まで美味しく戴きました!
メイン後はこのように小菓子で最後を締めくくります。
勿論どのお菓子も手抜かりはございません。マカロンもピスタチオ、手抜きなしですね!
最後の飲み物はコーヒーか紅茶・ほうじ茶やハーブティーなどを選択できます。
飲みながら、怒涛のように過ぎ去った物語を振り返り皆で談笑します。
ああ、もう物語りは終わったんだ、と。
さあ!スイーツコースを堪能しよう!
以上がデセール ル コントワールさんのピスタチオスイーツコースでした。
毎年進化してくコースなので本当に毎回行きたくなるほどのクオリティでございます。
一見さんは自分ではいけませんが、周りに常連さんがいれば是非おねだりしてみても良いのではないでしょうか。
本当に素晴らしく、唯一無二と言えますので。
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