今回レビューするのは以前にも投稿している「デセール ル コントワール」さんです。このお店で一番人気の8月限定の「桃コース」を戴いてきましたので、余すところなくレビューして参ります。最初に結論を言いますと、それはもう桃源郷の世界に誘われ幸せな気分に浸れた、素晴らしいという言葉が陳腐になるぐらいの凄さでした。
外観・内観・ポイント
外観や内観、ポイントは以下記事に詳細に記載してありますので、よければご覧ください。
デセール ル コントワールのスイーツコースは満足度最強のスペシャルコンテンツ！
では、早速コース料理の詳細をレビューしてまいります。
メニュー・料理のレビュー
メニュー
今回は雰囲気とか外観・内観はすっ飛ばしていきなり料理をレビューします。
今回のメニューはこんな感じ。これから1つずつ正体を解き明かして参ります。
この日（2015/08/23）は7人（内5人は筆者の知り合い）で楽しみました。
2日連続で桃コースというレジェンドもいらっしゃいました。
アスパラガスのブラマンジェ
アスパラガスのブラマンジェ
◎アスパラガスのブラマンジェ 桃のカクテル
最初に桃の前菜が出てきました。
アスパラガスのブラマンジェの上に、桃とモッツァレラチーズ、きゅうりのマリネ（いわゆる最近流行りの桃ッツァレラ）が載っておりスプラウト・乾燥したラズベリーがあしらってあります。
野菜と桃って合うの？と思ってしまいましたが、食べたらそれは杞憂に終わりました。
ブラマンジェのクリーミーさと、桃の甘さ、モッツァレラチーズの塩味、きゅうりの歯ごたえ、ラズベリーの酸味が一体となって新たな味わいを感じました。
しかし、最後は桃の味わいが浮き出てくる。
本当に計算され尽くした前菜で、最初から度肝を抜かれました。これだけでもかなり美味しい。
スパイシーなマンゴーとココナッツジュレ
スパイシーなマンゴーとココナッツジュレ
◎スパイシーなマンゴーと桃 ココナッツジュレ
最初のアヴァンデセール。
マンゴーのロティと桃を絡め、スパイシーなシロップがかけてあります。それにタピオカとココナッツの泡、ピスタチオを添えて戴きます。
スパイシーな桃。これも病みつきになる美味さです。マンゴーやタピオカとのトロピカルなコラボもたまりません♪
これだけ多角的に組み合わせても、最終的に桃を感じるのですよね。本当に不思議！
合間に吉崎シェフと客との軽快トークを交えながらコースは進んでいきます。
ちなみに、このお店のコンセプトは「トーク＆スイーツ」です。
ここのように食べるだけでなく、エンターテイメント性も兼ねたお店は唯一無二と思います。
違うのも出てきた
少し余談ですが、冒頭に出てきたレジェンドさんはこのように自分たちとは違う形で料理が出てきていました。
これはシェフの配慮（2日連続で同じのは申し訳ないから）とのことで、この心遣いもぐっときますね。
違う材料の仕込みは大変なのに、本当に頭が下がります。さて続けます。
桃のコンポート カシスジュレ ベルベーヌの香り
桃のコンポート カシスジュレ ベルベーヌの香り
◎桃のコンポート カシスジュレ ベルベーヌの香り
2番目のアヴァンデセール。
カシスジュレ、フラマージュブランに桃のコンポート、桃のソルベ、ベルベーヌ（ハーブの一種だそうです）のエスプーマが載っています。
桃とカシス。スイーツではよく出てくる黄金の組み合わせは間違いないですね♪
しかしこれはさらに上をいく美味さだった。
まず、桃のソルベが絹のような滑らかさで甘さも上品で果てしなく美味しかった。
もっと大盛りで食べたいぐらいの衝動に駆られました。
それに特筆すべきは「ベルベーヌ」でしょうか。
部屋中に充満する爽やかな香りは本当に刺激的でした。
甘ったるくなりがちなカシスと桃の組み合わせも、このベルベーヌがあるおかげでバランスが整い、最後まで楽しむことができました。
これがメインでも良いぐらいなのにまだまだ先があるなんて、これからどうして良いか逆に戸惑ってしまいますね（笑）
焼き桃 ラズベリーソース タヒチ産バニラのグラス
焼き桃 ラズベリーソース タヒチ産バニラのグラス
◎焼き桃 ラズベリーソース タヒチ産バニラのグラス
最初のグランデセール（メインのデザート）。
今までのも十分メインを張れますが、さらにすごいのが出てきましたね！
焼いた桃に、ラズベリーのソースがかかっています。
焼いた桃。これは初めて食べましたが、生のフレッシュとは違い、甘さがより上品になるのがとても印象的でした。
温かい桃もとても素晴らしいですね。
ラズベリーとのソースも良く合います。これだけでも良かったが続きがあります。半分ぐらい残しておくと・・・・
タヒチ産のバニラアイスが♪
タヒチ産バニラアイスをどーん！！
とトッピングしてくれます。
このバニラアイスが特筆ものです。
バニラの風味がとても濃いけど後味は潔い、他のバニラが物足りなくなるレベルのアイスでした。
これは多分ここでしか食べられないかと思います。
焼いた桃に、アイスという冷たい・温かい組み合わせもとても快感！もう夢中になって食べるしかありませんでした。
冷製 桃のスープ バジルの香りのジュレ
冷製 桃のスープ バジルの香りのジュレ
◎冷製 桃のスープ バジルの香りのジュレ
最後のメインの前の前菜のスープが出てきました。
バジルとライムのジュレの上に桃のスープが入っています。実に美しい見た目。
美しい・・・
コントラストも実に良いですね♪見た目でも楽しませてくれる。
バジルとライムと桃。この組み合わせも実にお互いを引き立たせてくれますね。
新しい発見でした。
桃にはほんのり岩塩で塩味が付いており、桃の甘みも上品に引き立てているのがすごいなあって思いました。
このスープはいくらでも飲める滑らかさ。
ここで舌も程よくリセットできたので最後のデセールに臨みます。
桃と赤ワイン バニラクリーム
桃と赤ワイン バニラクリーム
◎桃と赤ワイン バニラクリーム
いよいよ最後のメインお皿です。
フレッシュな桃をたっぷりと使用し、バニラクリーム、バニラアイス、桃のグラニテに赤ワインのソースがたっぷりとかかっています。
最後はシンプルに桃を楽しませる、なのかなと読み取りました。
バニラクリームがとても軽くて濃厚な素晴らしいクリームで、バニラアイスもマスカルポーネなどを使っており奥行きのある味わいとなっていました。
そこに赤ワインのソースが絡まり、桃と相まってまさに桃源郷の世界に誘われました。
これ以上の組み合わせはあるのか？！というぐらいに桃が疾風怒濤のごとく押し寄せ、食べる人を見事に虜にさせるのでした。
小菓子
小菓子
◎小菓子
左から、ピスタチオのマカロン、赤ワインのパート・ド・フリュイ、メープルクッキー、柑橘のギモーヴです。
食後のお茶
食後のお茶
◎アヴォングローヴ1st
食後の紅茶です。
小菓子と紅茶を楽しみながら、今までの桃のコースの全てを振り返ります。
美味しく楽しい思い出しか浮かび上がって来ないですけどね♪
予算・総評
今回のコースは7000円＋飲み物代でした。
このコースは他では絶対に味わえない・楽しめない内容であり、評価はするまでもないです。今年はもう予約いっぱいなので無理ですが、来年以降、機会があるのなら絶対にこのコースを体験して欲しい。
言葉では語り尽くせない未知の素晴らしきスイーツが待ち構えていますので。
今回はかなりの長文でしたが、ここまで読んで戴きまことに有難うございました。
地図・アクセス
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