京都といえば「和菓子」と筆者は思っていますが皆様はどうですか?
色んな和菓子店が存在していますが、どのお店がおススメなのか最初は分からないと思います。
食べログやRetty等で調べても良いですが、ここで1つ問題がある人もいるかもしれません。
予約方法が分からない、予約するにしてもハードルが高そうで不安だ!
と思う人もいると思うのです。(筆者もそうでした。)
老舗も多い京都なので予約するには若干のコツがあるのです。
当記事では、おススメの和菓子店を紹介するだけでなく、筆者の実体験に基づいた予約方法もご案内致しますので、不安点を解決いただき京都の美味しい和菓子をぜひ堪能して見てください!
当記事はミッキー(@micky19750930)が執筆しております。
2018/08/27 初投稿
京都の和菓子事情
おススメ和菓子店をご紹介する前に、ちょっとだけ京都の和菓子事情を。
京都の和菓子店と言われると、皆様が思い浮かべるのはどんな感じですか?
筆者もそうでしたが、「老舗が多い」と思う人が多いのではないでしょうか。
確かに老舗も多いのは事実ですが、2000年以降にオープンした和菓子店も数多く存在しており、実に多様な和菓子が楽しめるのが京都だと言える。
1000年以上続くお店もあれば、10年程度の新しいお店もあります。
老舗は基本的には創業時の伝統を前面に出してくるタイプの和菓子が多いですが、新しいお店は伝統にアレンジを加えて次世代の和菓子に仕上がってるのが印象的。
いずれにしてもどのお店も個性ある和菓子を提供しており、京都に訪問したらいずれかには行ってもらいたいなと思います。
和菓子の予約方法(基本)
京都に限りませんが、和菓子の予約方法にはちょっとしたコツがあります。
特に老舗ですと、ハードルが高いと思い予約を躊躇してしまいがちですが、ここでコツを覚えてもらえれば皆様も美味しい和菓子を食べることが出来ます!
押さえるポイントは4つのうち前半の3つですが、慣れてきたら上級編にもチャレンジすればよいかと思います。
京都の和菓子店の予約は電話もしくは店舗に直接訪問するかのどちらかです。
店舗に訪問できれば見本などもある可能性があり、予約ハードルが下がりますが遠方の方は電話での予約となるため、口頭できちんと内容をお伝えする必要が出て来ます。
以下の順序で確認し注文していくととスムーズです。(途中で連絡先等聞かれると思うので、指示に従ってください。)
- 何日前までに予約すべきか
- どんな和菓子を作っているかを確認する
- 菓子名(和菓子の名前)が分からなければ「おまかせ」で注文する
- 慣れてきたら菓名でも指定してみよう(上級編)
何日前までに予約すべきか?
お店によって違いはありますが、概ね1週間前ぐらいに予約すれば受けてもらえるケースが殆どです。(特殊な和菓子の場合はもっと前に予約する必要があります。)
何故予約かというと、注文を受けて材料を仕入れて予約日に手作りするためです。
和菓子は作り立てなのが重要となるので、名店や老舗では基本的に完全予約制です。
一部予約しないでも入れるところもありますが、かなり限定されてしまいますので、食べたければ予約で。
どんな和菓子を作っているかを確認する
和菓子は季節・月・日によって作るものが変わります。
よって、電話等で予約をする際には「予約日にはどんな和菓子を作っていますか?」を必ず聞いて確認しましょう。(菓子の指定がない場合)
聞いておかないとどんなお菓子を作られても文句は言えないのでご注意を。
また、確認することによって、季節外の和菓子を注文しようとして恥ずかしい思いをすることも少なくなります。
例を挙げると、某店舗では「わらび餅」は5月にしか作っていませんが、7月にわらび餅を注文すると「ありません」と言われるみたいな感じです。
菓子名(和菓子の名前)が分からなければ「おまかせ」で注文する
いよいよ、和菓子を注文していきますが、基本的には菓子名を伝えて注文します。
しかし、以下の課題にぶち当たることも多いはず。
- 菓名(お菓子の名前)が分からない
- どの和菓子が美味しいか分からないのでおススメを出してほしい
上記いずれかに当てはまる場合の注文方法としておススメなのが「おまかせ」です。
おまかせは、当日に作る和菓子のおススメを出してもらえると思ってもらって間違いありません。
分からなければ「おまかせ」で注文する。覚えておきましょう。
慣れてきたら菓名でも指定してみよう(上級編)
最初は「おまかせ」で注文すれば良いですが、お店事情や菓子名をある程度覚えてきたら、「菓名(おかしのなまえ)」で指定注文することにもチャレンジしてみましょう。
たとえば、この記事でも紹介している嘯月さんで「きんとん」という和菓子(上記写真)を指定みる、とかですね。
和菓子は色んな種類があるので全部覚えるのは大変ですし、お店毎にもさらに種類が増えますから菓名で注文できるとなれば「和菓子上級者」と言えるでしょう。
では、いよいよ次から京都のオススメの和菓子店をご紹介していきます。
京都でおススメの和菓子店のご紹介!
早速、この記事の本題である京都でおススメの和菓子店をご紹介していきます。
予約必須店と、予約不可(予約なしでも行ける)の2つに分けてご紹介。
予約必須の和菓子店
まずは、予約必須の和菓子店をまとめてご紹介します。
ごく稀に予約なしでも買えるお店もありますが、予約が基本と思った方が良いです。
嘯月(しょうげつ)
京都の和菓子で絶対にチェックしておくべきお店が嘯月さんと筆者は断言します。
大正時代に創業した老舗です。
こちらのお店の和菓子はどれも最高級品で1つ400円以上で、特筆すべきは「餡」のクオリティです。
餡は和菓子のベースとなるもので、餡が美味しくなければ台無しになる大事な要素。
極上の小豆を使用し、蜜抜きという製法で上品に仕上げたもので、舌の上でスーッと溶けて涼しげを感じるほど軽やかな餡です。
嘯月さんの餡を体験すると和菓子の見識がかなりアップしますよ!
どの和菓子も美味しいですが、「きんとん」は毎回必ず作っているのでオーダーしてみると良いと思います。
塩芳軒(しおよしけん)
創業してから130年以上という、京都の中でも老舗中の老舗の和菓子店。
豊臣秀吉が作った城郭である「聚楽第」からとった「聚楽」という和菓子が代表銘菓となっています。
お店は有形文化財に指定されている趣が感じられる素敵な佇まいとなっているのも特徴。
和菓子の製法は創業当初から変わらず受け継いでいるそうで、京菓子の歴史に花を添えております。
見た目の麗しさもさることながら、上品な味わいはファンが多いです。
予約必須の和菓子店ですが、午前中であれば予約なしでも購入することが可能となっています。
聚洸(じゅこう)
こちらのお店も見逃してはなりません。
聚洸(じゅこう)さんは次世代和菓子の位置付けとも言える、創業して10年余りの若いお店です。
実は先ほどご紹介した塩芳軒さんとは密接な関係があります。
塩芳軒さんの店主の息子さんが独立したお店がこちらであり、塩芳軒さんの伝統を受け継ぎながらさらにアレンジを加えた、チャレンジ溢れる和菓子がとても美味しい。
完全予約制となっていて、季節ごとに変わる和菓子に魅了されることは間違い無いでしょう。
麩嘉(ふうか)
こちらのお店は実は和菓子店ではなく、麩専門店なのですが「麩まんじゅう」という和菓子を扱っております。
京都の麩はもちもちとして幸せな味わいなのですが、その麩を使った饅頭は実に官能的な味わいで感動します。
塩っ気と上品なあんこと麩の食感が実にたまらない。
完全予約制となっているので、訪問数日前に必ずご注文を。
日持ちはしないのでお土産に向きませんが、ぜひ一度お試しいただきたいです。
予約不可・予約なしでも買える和菓子店
次に予約不可、もしくは予約なしでも買えたり食べられる和菓子店をご紹介します。
お店によっては混雑もするのでいずれのお店も早めの時間帯の訪問が良いと思います。
茶寮宝泉(さりょうほうせん)
下鴨神社のそばにある和菓子店。
手入れされた日本庭園を愛でながら和菓子を楽しむことができる、京都に来たらぜひ訪問してほしい場所です。
予約ができず、人気店であり早い時間帯の訪問をオススメします。
どの和菓子も美味しいですが、こちらの定番は「わらびもち」です。
本物のわらび粉を使用しているので黒っぽく仕上がり、噛むとわらびのほのかな甘みや風味がやみつきになり、ぷるんとした食感もくせになります。
こちらのわらびもちを食べると他のお店のわらび餅が物足りなく感じる罪な和菓子。
鍵善良房 四条本店(かぎぜんよしふさ)
祇園にある和菓子の老舗。
こちらでは、吉野葛の最高級品を使って作ったくずきりが有名。
ちゅるんとした喉越しと噛んだ時の食感が快感になる素敵な和菓子です。
くずきりを目的に訪問する人が多く、いつも混雑している超人気店です。
価格もお手頃ですし、ぜひ一度お試しください。
出町ふたば(でまちふたば)
出町柳にある地元に根付く和菓子店。
朝早く(8:30)からオープンしており、庶民価格の色々な和菓子がお気軽に楽しめます。
こちらの名物は「豆餅」と言われる豆大福。
やわからいお餅と赤えんどうの風味、しっかりとしたあんこの組み合わせは大福好きを虜にしていきます。
気づけば何個も食べられてしまう、京都に来たらぜひ食べてみてください。
大極殿本舗 六角店 栖園(だいごくでんろっかくてん せいえん)
130年以上続く和菓子の老舗。
若鮎などのスタンダードな菓子をはじめとした庶民的な和菓子が実に魅力的。
おもたせにも良いですが、こちらで試していただきたいのが、店内限定の「琥珀流し」。
寒天を固めた水菓子の一種ですが、月によってはソーダなどと組み合わせたりとモダンな一面が見える次世代和菓子。
夏場は涼しげにペパーミントを使っていたりと実に個性的で毎回行くのが楽しみになるほど。
一文字屋和輔(いちもんじやわすけ)
この記事の中で一番古い老舗で、あぶり餅を専門に扱っています。
創業は1000年以上前と前代未聞。
炭火で炙ったお餅に味噌ベースのタレをかけたシンプルなお菓子は、1000年前と製法は変わっていないそうです。
香ばしさと絶妙なタレがなんとも言えず畏敬の念を抱かずにはいられません。
13本もついて500円と激安なのも嬉しい!
美玉屋(みたまや)
こちらのお店は先ほどご紹介した茶寮宝泉のそばにあります。
地元密着の和菓子屋さんですが、こちらにある「黒蜜だんご」は飛び上がるほど美味しい素敵な和菓子です。
丁寧に作られただんごにたっぷりと黒蜜をかけ、きな粉をまぶしていただきます。
もちもち感と黒蜜の濃厚な味わい、きな粉の香ばしさが甘党の欲求を満遍なく満たしていく力強い団子です。
京都の和菓子おそるべし!
以上、京都でオススメの和菓子をご紹介しました。
筆者はまだまだ京都の和菓子の探究を続けていきますので、さらに美味しいものを発見したら随時この記事に追記していきたいと思います。
どれも美味しいので、京都にお越しの際はぜひお試しを!
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