今回ご紹介するお店は、京都市上京区大宮寺之内にある「聚洸(じゅこう)」さんです。
京都には和菓子の老舗がたくさんありますが、こちらのお店はなんと創業してからわずか10数年という若いお店です。
若いと言いながらも、とある老舗の伝統を受け継ぎつつ、新境地の和菓子を生み出している名店なのです。
京都にしては予約のハードルも低く、万人に喜ばれる和菓子は押さえておくべきと思います。
ということで、聚洸さんの秘密に迫ってみたいと思います。
当記事はミッキー(@micky19750930)が執筆しております。
2018/07/22 初投稿
2018/08/28 リンク等追加し記事リライト
聚洸さんの外観・内観
聚洸さんは烏丸線の鞍馬口駅から歩いて20分ぐらいの場所にあります。
駅から遠いのでタクシー等で訪問するのが良いかもしれませんが、気候が穏やかな時は京都の町並みを感じながら歩くのも良いかもしれません。
なかなかに趣のある外観でいかにも和菓子店の風貌ですね。
ちなみに、当サイトでレビューしている蕎麦の名店かね井さんは聚洸さんの近くにありますので、チェックしておいて損はないと思います。
店内は商品を受け取るだけの場所であり写真はありません。
聚洸さんのポイント
聚洸さんは創業してから10年程度という、比較的新しい和菓子店でございます。
新しいと言っても、作る和菓子は伝統を重んじた本格派であり老舗に負けない魅力が滲み出ております。
なぜ伝統を重んじたかというと訳があります。
ポイントとともにまとめましたのでご覧ください。
店主は塩芳軒が実家で修行をして伝統を受け継いでいる
店主のご実家は京都の和菓子に老舗の1つである塩芳軒であります。
ご実家で修行を重ね、名古屋の和菓子の名店でも修行をした後に独立して聚洸をオープンした経歴があります。
このため、聚洸さんの和菓子のベースは塩芳軒さんの和菓子といっても良いほど似てる部分があります。
塩芳軒さんの和菓子は当サイトでもレビューしておりますのでよければご覧ください。
伝統に新たな風を吹き込み次世代和菓子を作り出している
和菓子というと地味なイメージが付きまといますが、聚洸さんの和菓子は少しモダンな感じが受けて取れました。
見た目もそうですが、使っている材料もなかなかに挑戦的。
この写真の和菓子は黒砂糖を使っているにも関わらず極めて上品に仕上がっているのは、店主の非凡さを感じずにはいられませんでした。
伝統を守りつつも次世代に受け継がれるべき、新しい試みもされているのがとても印象的な和菓子だと思います。
和菓子は毎月ラインナップが変わります
聚洸さんの和菓子は毎月作る品物が変わりますので、月を変えれば違ったものがいつでも楽しめるようになっております。
和菓子で季節を感じることができるのも聚洸さんの特徴の1つでございます。
予約・受取方法
聚洸さんは予約が必須となっておりますので、当日ふらっと訪問しても和菓子はゲットできないと思ってもらえれば。
予約は電話で受け付けており、2〜3日前ぐらいまでに連絡すれば対応いただけるようです。
予約方法は、受取日時と作ってもらいたい菓名と個数を伝えます。
和菓子の説明等は電話でもしてくれて親切な方かと思います。
和菓子は季節ごとに作ってるものが異なるため、もし菓名が分からなければ「おまかせ」でオーダーするのが良いかと思います。
筆者がオーダーする時は
- 当日作る和菓子(だいたい4〜5種類が相場)を全て1つずつ(要はこれがおまかせ)
と注文しております。ご参考まで。
京都の和菓子をたっぷり堪能しましょう
聚洸さんの他にも、京都には魅力的な和菓子店が沢山あります。
当サイトでも記事を書いておりますので良ければご覧になってください。
色んなお店を食べ歩いて比較してみるのも楽しいものですよ♪
レビューはまだ続きます!
メニュー・料理のレビュー
和菓子のラインナップは毎月変わりますので、予約の際に都度お問い合わせ戴ければと思います。
今回は2018年7月の和菓子をご紹介致します。
2018年7月の和菓子
夏の和菓子は涼しげなものがメインとなっておりました。
なでしこ
▲なでしこ
見た目が一瞬落雁かと思ったら違いました。
外側は淡雪羹(あわゆきかん)で固められていて、中にはこしあんが入っている。
ぶちゅっとした食感と中のあんこがほんのり優しく、口の中でとろけていきます。
見た目とは裏腹に涼しさも感じる上品な一品でした。
緑陰
▲緑陰
外側の薄い緑は葛(くず)で中にはこしあんが入っております。
涼しげな見た目で初夏を感じさせます。
葛の食感とこしあんのバランスが良く、口中がくにゅくにゅと快感に。
波の華
▲波の華
菓名を聞いた時、青い海をイメージさせるような和菓子が出てくるのかと思ったら全く違っていた。
黒砂糖を使った葛であんこを包んでいる和菓子で、上には氷餅がかかっている。
聞くところによると、昼間の波ではなくて「夜」の波をイメージされた和菓子だとか。
黒砂糖の葛が漆黒の夜に浮かぶ波で、氷餅が波しぶきといえばイメージが湧くでしょうか。
味わいも申し分ないが、波を夜でイメージする非凡さには本当に驚き、一番感動した和菓子でした。
打ち水
▲打ち水
白くなまめかしくも見える和菓子が登場。
こちらは2層に分かれていて、下は淡雪羹、上は小豆を吉野葛で固めたものです。
京都の街並みで打ち水をするシーンを和菓子で表現してみたとのこと。
小豆が石畳の模様と見れば確かに・・・
淡雪羹と吉野葛との組み合わせは涼しげで良いですね。
風味は好みが分かれるかもしれません。
巻水
▲巻水
道明寺羹で作られた、水面をイメージした上生菓子。
塩芳軒 さんにも同じような和菓子がありますが、こちらは色が淡い。
固め方もしっかりではなく、やや水分が多く口の中でほどよく解けます。
プチプチとした道明寺の食感も良く、正に夏の和菓子と感じました。
予算・総評
予算:上生菓子は1個380円程度。
総評:聚洸さんの和菓子は京都で押さえておくべきお店だと強く感じました。
季節ごとに訪れたい場所になりました。
定期的に訪問し、毎月全ての和菓子を食べてみたい。
地図・アクセス
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