今回ご紹介するお店は、四谷三丁目にある日本酒の聖地といっても過言でない予約困難な酒場「酒徒庵（しゅとあん）」さんです。
日本酒のラインナップが素晴らしいだけでなく、アテ（お酒に合わせる食べ物のこと）も最高で、日本酒好きなら泣いて喜ぶお店です。
予約困難な理由は後に記載しますが、このお店の魅力をレビューしていきたいと思います。
残念なことに、2015年9月を以て閉店しました。これ以降は過去ログとしてお楽しみください！
外観・内観・ポイント
このお店は、東京メトロ丸の内線の四谷三丁目駅そばにあります。
店内はこのようにカウンターもあります。
グループの場合はこのような座敷で。テーブルはなぜか幅が狭いので沢山のお皿を置くことが出来ません。
食のレビューの前に、このお店のルールを説明したいと思います。これを見ると「厳しすぎ？」と思うかもしれませんが、純粋に美味しいお酒と食事を提供するための基本的なことと考えれば全く厳しくありません。
・一見予約お断り（完全紹介制のお店です）
・テーブル狭い
・カード使えない
・オーダー遅い
・騒げない（騒ぐと怒られる）
・トイレは1つしかない
そんなお店です。と張り紙がしてあります。
また、
・遅刻厳禁
・香水・整髪料を纏うのはお酒の妨げになるから禁止
・日本酒の一気飲み禁止
・日本酒以外のお酒・ドリンクはチェイサーの水以外はなし。
となっています。
細かいルールがもう少しあったかもしれませんが、これで大体網羅しているはずです。詳細は予約権を持ってる方に聞いて守るようにしましょうね。
なお、どうやって予約するか？というと、予約できる人に何度か連れてきてもらい、店主：竹口さんに認めてもらい予約権を取得するしか方法がありません。それ以外は連れてきてもらう以外に訪問する術はありません。また、店主の心象を悪くした方は出入禁止もありえますのでご注意を。
要は大人しく日本酒を楽しめばなんら問題はないわけで・・・さてレビューを続けますよ！
メニュー・料理のレビュー
今回戴いたお酒と料理を一気に紹介！
日本酒はこれだけ飲みました、お任せというか今回は予め銘柄が決まっていました。どれも特徴的で素晴らしいものばかり。全部をレビューしていると日が暮れちゃいますので1つだけ。
新潟のお酒である「山間（やんま）」。このときの銘柄のものは戴いた時点で日本に1本しかないというとても貴重な日本酒だったようです。そのお酒を酒徒庵で-2度で2年ほど熟成して仕上げた逸品。口の中に入るとシュワっとして、心地よい余韻がいつまでも残っている。飲み干したくない、いつまでも味わっていたいと思える素晴らしいお酒。魂まで震えさせた。
これらのお酒に対するアテも素晴らしいものばかりでした。
◎酒盗チーズとポテトサラダ
酒徒庵のポテサラは美味いと何度も聞いていたが、食べて納得。芋のどんくささが全くなく、酒盗とチーズの旨味が引き立ち日本酒にも合う。
◎太刀魚の一夜干し
ほど良い脂の乗った太刀魚は一夜干しすることにより身が締まり口の中でふくよかな味わいに変わる。これも素晴らしいですね。
◎キノコ煮
個人的に今回で一番美味かったアテ。キノコが恐ろしいまでに深い味わいで感動を覚えました。噛み締めるほどに幸せになり、日本酒とのマリアージュは震えが来るほど。
◎煮豚
自家製の煮豚は味が染みててとても美味しい。ご飯にも合いそうですね。
◎プチエビフライ
エビがぷりぷりしてて嬉しい食感。魚介類は日本酒と合わせると更に良い味に変わっていく。
◎アジの南蛮漬け
ほど良い酸味の調味液で漬けられたアジは身が締まり、食べると心躍ります。
◎生牡蠣
どこ産かは忘れてしまいましたが、身が締まってなかなか良い牡蠣でした。しかし、個人的にはもっと美味いものを知っていたので、その点では満足度はそんなに高くはなかった。
◎にゅうめん
日本酒の最後の〆はやはり麺なのだろうか。にゅうめんが優しく胃腸に染み渡ります。これで宴は終わりなんだと振り返ります。
予算・総評
予算：食べて飲んで平均1人6000円程度。
総評：今回これだけ食べ飲みして（日本酒も５合近く飲んでいます。）1人6000円ぐらいでした。このコスパの良さも酒徒庵の魅力の1つとなっています。予約できる人が居ないと来れないお店ですが、機会があれば是非訪れて見てください。素晴らしい日本酒に出会えます。
